The Japan Equestrian Archery Association
公益社団法人 大日本弓馬会

 

Yabusame 
流鏑馬(やぶさめ)

Yabusame is a ritual where the archers aim at targets from horses running at full speed.
Tachisukashi is a special technique that shows the beauty of horseback riding doing away with the up and down movements of the upper body.
Please watch Yabusame which has the tradition of 800 years, presented by the Japan Equestrian Archery Association.

流鏑馬(やぶさめ)。
全速力で走る馬の上から的を射る神事。
上半身が上下動しない美しい馬上姿勢を可能にする究極の技術「立ち透かし(たちすかし)」。
800年の伝統を現在に伝える大日本弓馬会の流鏑馬を是非ご覧ください。

 

Anjo hitonaku anka umanashi 
鞍上無人 鞍下無馬 (あんじょうひとなく あんかうまなし)

Anjo hitonaku anka umanashi
No one above the horse, no horse under the saddle.
It means the unity of rider and horse.

It expresses the unison of the movement of rider and horse as if the rider does not feel the horse and the horse does not feel the rider.
Only those who have mastered the traditional riding style of Tachisukashi can attain this refinement.

人馬一体のこと。
乗り手にとって馬が無いごとく、馬にとって乗り手が無いごとく、人と馬が互いを感じない程に動作が調和して一体となっている様子。
伝統の技術「立ち透かし」を習得した者のみが到る極致。

 

 

流鏑馬とは

About yabusame, please click here(English)

 

「流鏑馬」とは、疾駆する馬上から左横に置かれた3つの的を射る神事です。単に武芸を競うのではなく、天下泰平(てんかたいへい)、五穀豊穣(ごこくほうじょう)、万民息災(ばんみんそくさい)を祈念して的を射る精神性の高い祭事です。
馬を走らせ、馬上から矢を射ることを騎射(きしゃ)または騎射(うまゆみ)といいます。騎射には、「流鏑馬(やぶさめ)」「笠懸(かさがけ)」「犬追物(いぬおうもの)」がありますが、中でも、神事である「流鏑馬」は別格とされています。

 

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流鏑馬の見所

流鏑馬の馬場の長さや的の間隔は鎌倉時代のままです。しかし、現代では体が大きく足も速い西洋産の馬を用いることも多く、的中させるのは至難の業です。次の的までの数秒の間に矢を番(つが)えなければならず、その難易度は現代の方が高いともいわれています。
流鏑馬の出場者は射手(いて)と呼ばれます。厳しい修業を積んだ者だけが射手になることができます。
射手は、「立ち透かし(たちすかし)」と呼ばれる日本にだけ伝わる極めて優れた乗り方を身につけています。立ち透かしは、脚で馬体を挟まず、腰は鞍に触れずに紙一重で浮かせるというもので、習得が大変難しい技術です。この乗り方により、射手は疾駆する馬上でも上半身が上下動しない美しい姿勢を保ち、的を正確に狙うことができるのです。
ご観覧の際には、流鏑馬の迫力をお感じいただくとともに、弓馬練達の射手による高度な射法と美しい騎乗姿勢にもご注目ください。

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流鏑馬の射手装束と馬具

流鏑馬神事に出場する射手は、鬼面綾檜笠(きめんあやひがさ)をかぶり、直垂(ひたたれ)または素襖(すおう)を身につけます。左腕には各射手の家紋が金糸で縫い取られた射籠手(いごて)をつけ、腰には鹿の夏毛で作られた行縢(むかばき)をはきます。行縢の上から太刀を佩き、前差し(鎧通し)を差し、手袋をつけ、足袋、射沓(いぐつ)をはきます。重籐(しげとう)の弓を持ち、腰には神頭矢(じんどうや)と呼ばれる鏑矢を手挟みます。神事では血を忌むことから鏑矢には鉄の鏃を付けません。
流鏑馬で用いる馬具は、和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)と呼ばれる日本独特のものです。いずれも現代では製作技術が絶えており、骨董品を補修しながら使用しています。
和鞍は木製で、前輪(まえわ)、後輪(しずわ)、居木(いぎ)、四方手(しおで)などで構成されます。和鐙は鉄製で、足を包み込むような大ぶりのものです。舌の形に似ていることから舌鐙(ぜつあぶみ)とも呼ばれます。大きく重いため安定性があり、この和鐙によって射手は立ち透かしが可能となるのです。

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流鏑馬の起源

流鏑馬の起源は古く、6世紀に欽明(きんめい)天皇が宇佐の地、現在の大分県の宇佐神宮において矢馳馬(やばせめ)として3つの的を射らせたことに始まるとされています。平安時代には、宇多(うだ)天皇が弓馬を極めた源能有(みなもとのよしあり)に命じて「弓馬の礼法」を定めさせました。そして、後に源家が代々相伝することとなり、新羅三郎義光の子孫である武田・小笠原の両家に伝えられました。
源頼朝(1147-1199)は、鎌倉幕府を開いて武家政権を立ち上げた人物であるとともに、かつて神事流鏑馬の故実に通暁していた西行法師にその教えを乞い、文治3年(1187)に天下平定を記念しての流鏑馬を奉納しています。また、弓馬の達人を集めて話し合いを行わせ、流鏑馬の式法を定めるなどして、その隆盛に多大な貢献をしています。
その後、戦乱の世の到来とともに流鏑馬は一時期歴史の表舞台から消えていました。しかし、栄枯盛衰を経ても、その教えは代々受け継がれ、現在にまで脈々と続いています。

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騎射の射法

騎射の射法には多くの種類がありますが、行事で披露している主なものは次の3つです。

【弓手横】(ゆんでよこ)
  左真横を射る射法のことをいいます。流鏑馬では弓手横で3つの的を立て続けに射ます。

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弓手横

 

【弓手筋違】(ゆんですがい)
  左下に置かれた的を射る射法のことをいいます。笠懸で行われます。

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弓手筋違

 

【馬手筋違】(めてすがい)
  右下に置かれた的を射る射法のことをいいます。笠懸で行われます。射手は弓を左手に持つため、右側に大きく体をひねり、馬の首を越えて右側で弓を構えるという大変難しい技です。

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馬手筋違

 

※笠懸とは
「笠懸」は平安期から鎌倉期に盛んに行われ、吾妻鏡には源頼朝、頼家が御家人たちと「笠懸」に興じたことが記されています。当時の騎馬武者は、頑丈な大鎧に身を包み、簡単に致命傷を与えることは困難であったことから、鎧武者の急所である顔面を狙い、敵将が顔を上げたり振り返ったところを一矢で仕留める技術が重要とされました。「笠懸」はこの技を修練するためのものであり、平将門、木曽義仲、新田義貞がいずれも顔面に矢を受け陣没しています。

※行事における笠懸
「流鏑馬」が一方向に馬を走らせ、左側真横に置かれた3つの的を射るのに対し、「笠懸」は馬場を往復しながら的を射ます。
往路の的は両端を竹矢来で囲まれており、的を狙う機会は人馬と的が直角に位置する一瞬にしかありません。
また、復路の小笠懸は小ぶりの板で、馬の左右足元に近くに置かれた的を射るという大変高度な技術が要求されます。

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笠懸

 

流鏑馬の式次第

【出陣】
寄せの太鼓(よせのたいこ)を合図に一同勢揃いし、隊列を組んで出陣します。
【鏑矢奉献・願文奏上】
(かぶらやほうけん・がんもんそうじょう)
一同昇殿し、奉行は鏑矢を神前に奉献した後、玉串を奉奠(ほうてん)し、天下泰平、五穀豊穣、万民息災の願文を奏上します。
【鳴弦の儀】(めいげんのぎ)
弓の弦の音を鳴らすことで、邪気を祓うとされる儀式です。11世紀後半、天皇が病に罹られたとき、弓の名手として名高い源八幡太郎義家が弓の弦を三度鳴らし、その病魔を退散させたことが起源といわれています。
【天長地久の式】(てんちょうちきゅうのしき)
奉行より命を受けた射手は馬を中央に進め「五行の乗法」を行います。左に3回、右に2回、馬を乗り回し、中央で馬を止め神前に目礼します。鏑矢を弓に番え、天と地に対し満月のように弓を引き絞り、「天下泰平、五穀豊穣、万民息災」を祈念します。
【行軍】
一同は隊列を組んで馬場を行軍します。行軍中は序の太鼓(じょのたいこ)を打ちます。
【素馳】(すばせ)
奉行は記録所(きろくどころ)に昇り、諸役は配置につきます。奉行は破の太鼓(はのたいこ)を打ち鳴らし、射手は弓を射ずに全速力で馬場を走り抜ける素馳を行います。
【奉射】(ほうしゃ)
射手は一の組と二の組などに分かれ奉射を行います。射手は馬を全速力で走らせながら一の的から順に、弓に矢を番えては放ち馬場を駆け抜けます。奉射は各組とも2回ずつ行われます。
【競射】(きょうしゃ)
奉射の成績上位者が競射を行います。的は小さな土器的に替わり、的中すると中の小さな五色の紙が舞い上がります。競射により最多的中者が決められます。
【凱陣の式】(がいじんのしき)
止の太鼓(とめのたいこ)により競射を終え、凱陣の式(がいじんのしき)へと移ります。最多的中者は的を持って中央に進み出で跪座(きざ)します。奉行または検分役は、扇を開き骨の間より的を検分します。その後、太鼓方は陣太鼓を三打し、一同勝鬨(かちどき)を上げます。この儀式は首実検の意味も込められています。
【直会】(なおらい)
凱陣の式後に直会が行われ、御神酒を頂戴します。直会後、陣払いし、一切の儀式を終えます。

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天長地久の式

 

諸役

流鏑馬は、様々な役割を担う「諸役」と呼ばれる人々によって支えられています。諸役は直垂(ひたたれ)を着て流鏑馬に参加します。「太鼓方(たいこかた)」「旗持ち(はたもち)」「扇方(おうぎかた)」「的目付(まとめつけ)」「幣振(へいふり)」「矢取(やとり)」の6種類の役割があります。

[太鼓方]行軍や凱陣の式などで太鼓を叩いて合図を送ります。
[旗持ち]行軍の先頭で紅白の旗を立て、一同を率います。
[扇方]扇を翻して馬が走る合図を送ります。
[的目付]的の的中判定と的の架け替えを行います。
[幣振]矢が的に的中したことを幣を振って知らせます。
[矢取]射手が放った矢を拾い上げ、射手に手渡します。

このように、諸役には様々な種類があり、いずれも流鏑馬において欠かすことはできません。流鏑馬を支える諸役に選ばれることもまた名誉なことなのです。

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 行軍中の諸役

   

 

The Japan Equestrian Archery Association thanks very much to those  who have visited the  website and especially to those who have answered the questionnaire.
The questionnaire has being closed on  January 31, 2017 with its mission concluded for the time being.  
We hope to  have you at the  2020 Tokyo Olympic and Paralympic Games.  Thank you again.